ソフトバンク 新監督に藤本2軍監督が就任へ 常勝軍団立て直しへ豊富な指導経験に白羽

 ソフトバンクの次期監督に藤本博史2軍監督(57)が就任する見通しであることが22日、分かった。工藤公康監督(58)は今季限りで辞任。後任候補には小久保裕紀ヘッドコーチ(50)らが挙がっていたが、球団は最終的に11年連続で1、2、3軍の指導者を歴任してきた藤本氏に命運を託す方針を固めた。早ければ全日程終了翌日の26日にも発表される見通しだ。

 チームを7年間率いた工藤監督の辞任の意向に伴い、球団は急ピッチで後任人事を進めてきた。今季就任した小久保ヘッドコーチを最有力候補とみる向きもあったが、チームは8年ぶりのBクラスが濃厚。球団フロントも責任を重く受け止めており、来季以降の立て直しを図る上で、豊富な指導経験を持つ藤本2軍監督に要請した。

 藤本氏は2011年にソフトバンクの2軍打撃コーチに就任し、その後も1、2軍で打撃コーチを歴任。19年から2年間は3軍監督、今季は2軍監督と11年続けて現場で指導を続け、今季はリチャードや三森といった若手を1軍に送り込んだ。

 球団は11年から3軍制を導入し、1~3軍での一貫した指導体制や育成法を最重要視している。今季ブレークの兆しを見せたリチャードは入団以来「長距離砲としての育成」がチーム全体で共有されており、藤本氏もリチャードの入団2年目から成長を間近で見守り、指導してきた。

 また、主力野手は高齢化が進んでおり、若手の突き上げは急務。直近の3シーズンでファームの選手育成を担ってきた藤本氏にかかる期待は大きい。

 また11年には新人時代の柳田を2軍打撃コーチとして指導し、信頼関係も厚い。来季の巻き返し、さらに王、秋山、工藤の歴代監督に受け継がれた常勝の系譜継続へ、ホークスが再出発を図る。

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