巨人・亀井涙の引退会見「麻痺症状が治らなかった」故障完治せず 原監督は9月に伝える

 引退会見を行う亀井(撮影・西岡正)
 引退会見に臨む亀井(撮影・西岡正)
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 巨人の亀井善行外野手(39)が21日、東京都内で引退会見を行った。故障と戦いながらも勝負強い打撃や俊足強肩を生かした守備力を武器に巨人一筋17年間プレー。自らの口で決断した思いを時折涙を見せながら明かした。23日のホーム最終戦・ヤクルト戦(東京ドーム)後にセレモニーを行う。

 引退の引き金になったのは、昨季の故障の影響だった。「トレーニングも積んできましたが、完治することなく一生懸命戦ってきたんですが、いいプレーができないというふうに感じました」と話し、故障箇所を「股関節、左の軸足、股関節内転筋の肉離れの三箇所。麻痺症状が出てそれが治らなかった」と明かした。

 今季は3月26日のDeNA戦では史上初となる開幕戦代打サヨナラ本塁打を放った。6月5日の日本ハム戦では通算100号本塁打。プロ17年目の到達は大卒選手では史上最遅、38歳10カ月での100号到達は歴代年長4位タイの“スロー到達”だった。

 「開幕戦は代打でサヨナラホームランを打ちましたが、あれが今年一番の当たりだったというのはあります。自分の中で5月に引退を決めました。大塚副代表、原監督には9月の上旬に伝えていたんですが、5月には決めていました」と話した。

 亀井は上宮太子高から中央大を経て、04年のドラフト4巡目で巨人に入団。09年には第2回WBC日本代表に選出され世界一を経験。自己最多の25本塁打をマークした。

 17年6月18日のロッテ戦。1点を追う延長十二回、直前の打者・マギーが3打席連続敬遠された。前の2打席はいずれも凡退していた亀井は逆転サヨナラ3ランを放ち号泣した。

 ベテランとなってからも18年、19年と規定打席に到達。20年は9月に負傷するなど51試合の出場にとどまったが、得点圏打率・448の勝負強さを見せていた。

 会見の最後には原監督、阿部コーチが花束を贈呈。原監督と握手、抱擁を交わし涙を流した。

 今季の成績はここまで打率・216、3本塁打、17打点。通算成績は打率・257、101本塁打、462打点だった。

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