涙の松坂「マウンドにありがとうと伝えた」引退登板で「スッキリ」

場内一周でファンに向かって手を振る松坂(撮影・西岡正)
ファンにあいさつする松坂(撮影・金田祐二)
ファンに別れのあいさつをする松坂(撮影・金田祐二)
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 「西武2-6日本ハム」(19日、メットライフドーム)

 西武・松坂大輔投手が引退試合として先発し、横浜高校の後輩でもある日本ハム・近藤健介外野手と対戦。渾身の5球を投げ、四球を与えた。

 最速は118キロ。ボールがすっぽ抜け、奪ったストライクは一球だった。試合後、松坂は「今日、この機会をもって自分自身へのけじめをつけたいと思いながらマウンドにあがりました」と振り返り、登板を終えて「もうこういう状態だって自分では分かっていましたけど、最後に投げさせてもらって、あらためて、だからやめるんだよなとスッキリさせることができました」とうなずいた。

 試合後は大歓声を受けながら球場内を一周。その後、誰もいないマウンドに歩み寄り感謝の儀式。マウンド周辺で涙をこらえきれずにうつむくと、最後の別れを惜しむようにその場に座った。そして、感謝するようにプレートを丁寧に手で振り払った。

 松坂は「メットライフドームだけじゃなくて、これまで投げてきた球場、ピッチャーズマウンドに対してありがとうございましたという思いを伝えさせてもらいました」と説明。ファンから万雷の拍手を浴びながら、西武ナイン、そして日本ハム・近藤ら、横浜高校の選手も加わって胴上げされた。松坂は「スタートがライオンズで、最後もライオンズの選手で終われて本当に良かったです」と笑みを浮かべた。

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