DeNA・田中健二朗 復帰登板の裏側「色んな条件が重なって」川村コーチ明かす

12日の阪神戦9回に登板し力投するDeNA・田中健=横浜スタジアム(撮影・西岡正)
12日の阪神戦に勝利し、戸柱(左)と喜び合うDeNA・田中健=横浜スタジアム(撮影・西岡正)
12日の阪神戦、最後を締めたDeNA・田中健を温かく迎える三浦監督(撮影・金田祐二)
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 DeNA・田中健二朗投手(31)が12日の阪神戦(横浜)で、左肘の手術を経て2018年9月16日の阪神戦(横浜)以来3年ぶりとなる復帰登板を果たした。この日は横浜スタジアムで投手指名練習が行われ、練習後に川村投手コーチが復帰登板の舞台裏を話した。

 7点リードの八回終了時、ブルペンに「こういう風に行こうと思うんだ」と電話があった。九回のマウンドには2番手・シャッケルフォード。マルテ、大山と簡単に2死を奪うと、三浦監督がベンチを出た。

 「本当に色んな条件が重なって、あそこまで点差があったからこそできたことだろうし、勝っていたところで出せたというのが彼(田中)の幸運というか持っている感じがすごくありました」

 右翼にあるブルペンからリリーフカーに乗った田中が登場。客席からは大きな拍手。中には涙を流すファンもいた。後方ではDeNA投手陣も感慨深い表情で送り出す姿も映し出された。川村コーチは「健二朗(田中)自身が一番興奮していましたね。今まで見たことのない顔つきで出て行ったのが印象的です」とうれしそうに話した。

 田中は代打・原口に四球を与えるも、小野寺を投ゴロに打ち取った。試合を締めた田中は大粒の汗を流しながらナインとタッチを交わし、ベンチ前では三浦監督とタッチを交わしながら深々と頭を下げた。

 同コーチは引退した2008年に1年間、現役として田中とともに汗を流した。「勝ちゲームの最後を締める復帰っていうのが最高のシナリオ。1人っていうのが一番良かったんじゃないかなと思います」と振り返った。

 過去に2年連続60登板を果たした田中。投手陣でも最年長であり、同コーチも「彼の役目は復帰するだけではなく、いいとこで投げてほしい投手。こっちがまたちょっと楽しみな部分があります」と復活した左腕に期待を寄せた。

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