創価大の152キロ左腕・鈴木が11K完投 阪神など10球団21人の前で好アピール

雨の中、1失点完投勝利を挙げた創価大・鈴木
雨の中、1失点完投勝利を挙げた創価大・鈴木
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 「東京新大学野球、創価大2-1東京国際大」(4日、東京国際大グラウンド)

 最速152キロ左腕で今秋ドラフト候補の創価大・鈴木勇斗投手(4年・鹿屋中央)が、NPB10球団21人の前で堂々の投球を披露した。9回4安打1失点完投勝利。冷たい雨が降りしきる中、123球の熱投で11奪三振に斬った。

 ぬかるむマウンドに動じなかった。西武スカウトの計測で148キロだった直球とともに、「コントロールできていた」と軸に選んだのはスライダー。足元の緩さから高めに浮く可能性があったチェンジアップを封印しながら、六回までに奪った三振は2桁に達した。

 部内の新型コロナウイルス感染から今春リーグ戦は途中で辞退となり、秋に懸ける思いはひとしおだ。活動再開した6月以降は徹底的にトレーニング。倒立やブリッジでバランス感覚を養い、自在に体を操れるようになったと手応えをつかんでいる。

 山本由伸(オリックス)を参考とし、やりの代わりにラグビーボールを投げることで指先の感覚も研ぎ澄まされた。この日は「人生で初じゃないですかね」とはにかむ無四球での完投星。悪天候の影響で2日遅れとなった開幕戦で、成果を遺憾なく発揮した。

 西日本工大・隅田、筑波大・佐藤隼、関学大・黒原ら好左腕がそろう中、ドラフト戦線をにぎわす存在だ。この日も和田SD、畑山統括スカウト、吉野スカウトの3人態勢だった阪神を含め、8球団が複数人で視察。鈴木にとっても「いいアピールができた」と上々の滑り出しとなった。

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