二松学舎大付・秋山 悔いなし 兄の教えで真っ向勝負

 「全国高校野球選手権・3回戦、京都国際6-4二松学舎大付」(24日、甲子園球場)

 3回戦4試合が行われ、二松学舎大付(東東京)は今大会初の延長戦の末、京都国際に敗れた。

 「一番自信を持っている」という秋山の直球が、3度も左翼スタンドに消えた。五回に同点ソロを浴び、六回にも2者連続で被弾。「真っすぐだけに頼ってしまったのはあるかな」。いずれも浜風に乗った打球を眺めることしかできなかった。

 同点とした直後の延長十回2死一塁からも速球をはじき返され、左翼フェンス直撃の決勝打を許した。「抑えないといけないところで抑えられなかった」と10回12安打6失点。エースとしてのふがいなさが込み上げた。

 兄の助言を体現できなかった。白鴎大の捕手としてプレーする3つ上の龍正さん(21)も18年に八戸学院光星で夏の聖地に出場している。2年前の正月にキャッチボールしたときのこと。「『真っすぐを生かすのは変化球だぞ』と教わった」。何げない言葉が、いまになって胸に染みる。

 ただ、大舞台で真っ向勝負したことに後悔はない。試合後にはプロ志望を表明。172球で得たのは最高の教訓だ。次のステージでも真っすぐを信じ続けられるように、ボールの精度を磨く。

 ◆秋山 正雲(あきやま・せいうん)2003年4月29日生まれ、18歳。千葉県流山市出身。左投げ左打ち。投手。170センチ、75キロ。西深井小1年から流山カージナルスで野球を始め、小6ではヤクルトジュニアに選出。東深井中では荒川シニアに所属。二松学舎大付では1年夏にベンチ入りし、同秋から背番号1。50メートル走6秒3、遠投90メートル。最速146キロ。球種はスライダー、カットボール、チェンジアップ。

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