オリックス・宮城 ハーラー単独トップ11勝!10代ラス投飾った 今季最多貯金12
「オリックス2-0西武」(21日、京セラドーム大阪)
オリックス・宮城が10代ラスト登板で7回無失点。西武から5勝、ハーラー単独トップの11勝目を挙げた。
初回は制球に苦しみ森に四球を出すなど21球を擁した。ならばと二回からはプレートの位置を変えた。
「普通は右打者に一塁側、左打者に三塁側なんですけど。全部一塁側にしました。なんとか修正できるようにと思って」
プロ入り後から始めた方法を自らの判断で修正。二回は山川を見逃し三振など三者凡退。0-0の六回には1死一、三塁のピンチを迎える。前進守備ではなく、併殺狙いの守備体系の中、中村をチェンジアップで遊ゴロ併殺打と理想的な投球。さらにグラウンドに転がるバットを拾ってボールボーイに渡した。
「すぐそこにあったので拾いました。誰でも拾うと思います」
興南高校で我喜屋監督から毎朝のゴミ拾いを日課に課せられた。昨秋のみやざきフェニックスリーグでは誰に言われるわけでもなく、ほうきを手にしてベンチを掃く姿があった。プロになってもその姿勢は変わらない。
25日には20歳の誕生日を迎える。
「年齢確認されたい。あと車の免許取って、かっこいい車に後輩を乗せてコンビニに行きたい。法定速度で」
あどけない表情はマウンド上の老かいさとは別人のよう。この男が今季最多の貯金12をもたらせたヒーローだ。