二松学舎大付・秋山“30センチの変化”で導いた夏1勝、チームは3年ぶりの初戦突破

 ぬかるんだマウンドで力投する二松学舎大付・秋山(撮影・高石航平)
 9回、西日本短大付の代打・笹井を空振り三振にしとめて完封勝利をおさめた二松学舎大付・秋山(撮影・佐々木彰尚)
 雨の中力投する二松学舎大付・秋山(撮影・高石航平)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、二松学舎大付2-0西日本短大付」(20日、甲子園球場)

 二松学舎大付が3年ぶりに夏1勝を挙げ、3回戦へ進んだ。エースで、プロ注目左腕・秋山正雲投手(3年)が圧巻の4安打、9奪三振で完封。“30センチ”の工夫で勝利を導いた。

 序盤から断続的に雨が降る甲子園。連日の雨の影響もあってマウンドはぬかるんでいた。普段、一塁側のプレートを踏む秋山は一、二回を「8割の力」で、制球重視の投球。投げながら試行錯誤を繰り返し、三回からはプレートの踏む位置を三塁側に変えた。

 「一塁側の土が緩かった。三塁がぬかるんでなかったので、そちらを使いました。自分で考えてやりました」

 数値にすれば約30センチでも、マウンドに立つ投手からすれば見える景色、投げる角度は大きく変わる。それでも「そういう事を想定して考えていた。違和感はなかった」と、練習試合などで怠らなかった準備が、甲子園のマウンドで奏功した。

 六回は1死満塁、七回は1死一、三塁を背負ったが、ピンチでギアチェンジ。「自分がエース。負けられない。一番自信がある球で」と直球で打者を圧倒。最終回は13球、オールストレート勝負で封じた。プロ注目の左腕が力強い直球に自在の緩急、頭脳的な投球で夏1勝を手にした。

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