夏の甲子園 7年ぶり2日連続順延の非常事態、休養日が1日消滅

 天候不良のため1回戦4試合が中止となったことを受け、大会本部は大会期間の延長も視野に、阪神電鉄本社など関係各所と協議を進める方向に入ったことが13日、分かった。大会3度目の中止で2日連続の順延となり、3回戦と準々決勝の間に予定されていた休養日は消滅。27日の決勝予定は変わらないが、14日以降も悪天候が予想されており、中止が続けばさらなる日程の変更を強いられることになる。

 開幕日が流れた14年以来、7年ぶりの2日連続順延という非常事態に、大会本部は大会期間の延長も視野に動き出す方向だ。この日、電鉄本社関係者は大会での甲子園使用期間について「今後、日本高野連さんと協議して決めていきます」とコメント。31日にはプロ野球・阪神-中日戦が甲子園で組まれているため、慎重に“デッドライン”を探ることになる。

 現時点で、大会本部としては27日までの大会終了を目指す方針だ。一方で、27日に決勝までたどり着くことを前提に、決勝当日が悪天候だったケースを想定して、28日にスライドする可能性も視野。今後は関係各所と協議を重ね、日程順延が再び生じた場合に、大会最終日を28日以降にずらすことが可能かどうかが焦点となる。

 今大会は台風9号接近の影響で、開幕日が9日から10日へ変更されたのを皮切りに、この日で早くも3度目の中止。そのため今大会から3回戦と準々決勝の間に新設された休養日が消滅し、試合日に変更。休養日はあと準決勝前日の24日と決勝前日の26日に予定されているが、過密日程への危惧も生じている。

 14日以降も同球場のある兵庫県西宮市は、雨が続く予報となっている。決勝前日の休養日をなくすことや、1日3試合予定の日を4試合に変更するだけでは、日程消化が困難となる状況は否めない。慎重に協議を進め、状況に応じた対応が迫られる形となりそうだ。

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