侍・坂本 バントでつないだ堅実プレー 今大会2犠打1犠飛
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「東京五輪・野球・決勝、日本2-0米国」(7日、横浜スタジアム)
ゲームセットとなるボールを二塁ベース上でつかむと、巨人・坂本は飛び跳ねて喜びを爆発させた。「一つの夢でもあったので、金メダルを取れて感無量です」。重圧をはねのけての頂点。涙はない。メダルを首にかけた背番号6は笑顔だった。
「ホッとした気持ちが一番でした」。金メダルを宿命付けられたチームの中で野手陣のリーダー的存在として、チームをけん引。「プレッシャーがある中、みんなで戦ってきた。みんなのホッとした顔を見てうれしかった」と安どの表情を浮かべた。
自身はこの日、3打数無安打。それでも八回には犠打で貴重な追加点へのつなぎ役となった。今大会は2犠打に1犠飛。打率・333の打棒もさることながら、守備を含めた堅実なプレーでもチームを引っ張り続けた。
試合後には稲葉監督と熱い抱擁を交わし「あれだけ喜んだ顔を見て、頑張ってきてよかった」と坂本。チームのために動き続けた先に最高の景色が広がった。