楽天ノーノー寸前完封負けで3位転落 石井監督レイに脱帽「球の力が強かった」

 ベンチで肩を落とす先発の則本昂(右)。中央は石井監督
 1回、長谷川に走者一掃の先制二塁打を許した則本昂
 3回、ピンチを迎えマウンドの則本昂(中央)のもとに集まる楽天ナイン
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 「ソフトバンク8-0楽天」(12日、ペイペイドーム)

 楽天がソフトバンク先発のレイに、八回2死までノーヒットピッチングを許し、今季6度目の完封負けを喫した。これで再び3位に後退となった。

 八回2死まで、出した走者は四死球の4人のみ。レイの150キロに迫るツーシームと、鋭く曲がるスライダー系のボールに翻弄(ほんろう)され続けた。

 石井監督は「球の力が強かった」とレイの投球に脱帽。初対戦の外国人投手に苦戦し「いろいろ軌道というのをわからない中アプローチをしていかないといけないんですけど、相手も一緒なので。それだけというわけにはいかないんですけど」と語った。

 付け入る隙がなかったわけではない。三回には1死から辰己が四球で出塁した。しかし、二盗を仕掛けて、憤死。3点ビハインドの場面で積極的に次の塁の狙ったが、裏目に出た形となった。七回にも1死から浅村が死球で出塁するも、次打者・島内が遊撃への併殺打に倒れた。

 あわやノーノーという中、八回2死一塁で炭谷の右前打を放ち、この日初めて楽天の攻撃時に「H」ランプがともった。

 それでも後続は難なく打ち取られ、終わってみれば、2安打完封負け。先発・則本昂も3回7安打6失点でスターターの役割を果たせなかった。

 指揮官は「負ける中で言えば8-0も1-0も一緒なので、そこはしっかりと切り替えて逆に言えばできるんじゃないかなと思います」と語り、明日以降の戦いを見据えた。

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