熊野が初戦敗退 プロ注目・関矢は大学からプロ入り目指す

 「高校野球和歌山大会・1回戦、和歌山商3-0熊野」(10日、紀三井寺公園野球場)

 和歌山商に完封負けを喫し、熊野の夏が終わった。

 今大会ナンバーワン遊撃手の関矢舜内野手(3年)は「3番・遊撃」でフル出場。得意の守備では、安打性の当たりをジャンピングスローでアウトにするなど十分に魅力を発揮したが、打撃は1安打に終わり「バットでチームを助けることができなかったのが残念です」と肩を落とした。

 憧れは、侍JAPANなどでも活躍した元ヤクルト・宮本慎也氏と話す関矢。守備に就く際も宮本氏やプロの選手の動きを参考にしており、打者がインパクトする瞬間に軽くジャンプ(スプリットステップ)して素早く動けるように意識しているという。「難しい打球を簡単そうにさばくのが醍醐味(だいごみ)だと思う。そういうプレーができるようになりたい」と理想を語った。

 中日・山本スカウトは「(守備での)体の使い方がやわらかい。まだ体の線が細いけど、4年後の成長が楽しみな選手」と期待を寄せた。卒業後の進路については、大学進学を明言。「大学4年でしっかり土台を作って、プロの世界を目指せるように」。関矢の挑戦はこれからも続いていく。

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