松坂“専属捕手”オリックス中嶋監督が思い出を語る「イチローが3三振は考えなかった」
今季限りでの引退を発表した西武・松坂大輔投手について、デビュー時にバッテリーを組んだオリックス・中嶋聡監督が思い出を語った。
松坂のデビュー戦について。
「これから先、何年も活躍するであろうスーパースターピッチャーの一人で、どうやって勝たそうということをすごく考えたデビュー戦でした」
イチローから3三振を奪ったときも組んだ。
「試合前にイチローには“打っても抑えられてもちゃんと褒めとけよ”と言っておきました(笑)まあ、でもイチローが3三振は考えてなかったですし、持っているボール全部を使ってどうやって抑えようかということを考えていました。なかなか三振をしないバッターですし、まさか3三振とは、すごいなぁと思って見ていました」
もっとも思い出に残っている試合は?
「いいときも悪いときもありましたけど、試合に関してはいいときがあまりにも多すぎて分かりません。デビュー戦の初球、まっすぐから入ったんですが、それが非常に印象に残っていますね。(日本ハム)片岡選手からインハイのまっすぐで三振を取ったボールも印象に残っています。イメージ通りのボールと言いますか、この球を投げたらこういう結果になる、ここにしっかり投げてこられるんだなと。試合というよりもボールですね」
松坂投手の引退について
「つらかっただろうなと。本当に投げることが大好きで、いつもキャッチボールをしていた選手が、投げられなくてつらいだろうなと。ここまで何球投げたんでしょうね。球数で行ったら人の10倍くらい投げてきたんじゃないですかね。200球とか当たり前に投げていましたから。お疲れさまとしか言えませんよね。ユニホームを脱ぐというのは寂しいんですけど、それだけ投げてきた姿をよく見てきましたから。お疲れさまとしか言えないですね」