西日本工大・隅田 圧巻の毎回14K プロ注左腕に阪神スカウト10人熱視線

 「全日本大学野球選手権・1回戦、上武大1-0西日本工大」(7日、神宮球場)

 開幕して1回戦7試合が行われた。最速150キロ左腕で、今秋ドラフト上位候補の西日本工大・隅田知一郎(ちひろ)投手(4年・波佐見)はソロによる1失点で初戦敗退したが、上武大を相手に8回4安打14奪三振。10人で視察した阪神を含むNPB12球団の前で、堂々の投球を披露した。

 大学屈指の左腕としての実力を存分に発揮した。隅田は「キャッチボールから調子がいいと思っていて」と初回から全開。初の神宮で圧巻のパフォーマンスを演じた。

 強豪・上武大打線に、二回に左中間へソロ本塁打を許したものの三振の山を築いた。「一球一球が勝負球だと思って投げていた」と毎回の14奪三振。この日最速147キロの直球と、得意球のチェンジアップなど変化球のコンビネーションで的を絞らせなかった。

 目標のプロ入りのために、春季リーグ戦ではあえて封印していた球種も大舞台で“お披露目”した。制限をかけていたスライダーやスプリットも解禁。「全てが決め球になる」という言葉通り、変幻自在の投球で8回4安打1失点にまとめた。

 バックネット裏からの視線を一身に集めたのは間違いない。12球団が集結する中、阪神は和田TAを含む10人体制で徹底チェック。担当の前田スカウトは「総合力、バランスもよく、“勝てる”ピッチャー」とたたえた。

 ソフトバンク・永井スカウト部長も「プロでも三振が取れる。これだけのピッチングをしたら(上位候補に)上がるんじゃないかな」と高く評価した。

 「プロに行って活躍するのが目標」と隅田。初戦で姿を消しながらも、強烈なインパクトを残した。

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