智弁学園が天理に昨秋のリベンジ 山下主将「やり返すという気持ちがあった」
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「春季高校野球奈良大会・決勝、智弁学園3-1天理」(15日、佐藤薬品スタジアム)
智弁学園が宿敵・天理を下して優勝を決め、近畿大会(5月22日開幕)の出場権を獲得した。主将の山下陽輔内野手(3年)は「天理には秋(県大会)負けていたので、やり返すという気持ちがあった。勝ててよかったです」と胸をなで下ろした。
初回から智弁学園が流れをつかんだ。1死二塁から、3番・植垣の中前打、4番・山下の中越え二塁打で2点を先制すると、五回からは天理の193センチ右腕・達孝太投手(3年)が登板したが、六回に8番・竹村のタイムリーで1点を追加するなどして計6安打。準決勝後から、長身の“達対策”として高さ30センチほどの台の上に乗せた打撃マシンでの打ち込みが功を成した。
投げては、背番号「10」の2年生左腕・藤本竣介投手が、8回を4安打1失点と好投。最後は、今大会でエースナンバーを背負う小畠一心投手(3年)が無失点で試合を締めた。「春は(二枚看板の)西村、小畠が投げない状態で2年生がよく頑張った。夏に向けてものすごくいい収穫になった」と小坂将商監督。より選手層の厚みが増したチームで、近畿大会も頂点を狙いにいく。