駒大が1部残留 全12試合登板のエース福山が2失点完投
「東都大学野球、駒大11-2東洋大」(14日、神宮球場)
1部残留を懸けた試合で駒大が東洋大に連勝し、1、2部入れ替え戦を回避した。エースの福山優希投手(3年・八戸学院光星)が9回5安打2失点で完投。全12試合に登板した大黒柱が最後もチームを救った。
九回2死から最後の打者を143キロの直球で空振り三振に斬っても、福山は表情を崩さなかった。「(1部)残留はしましたけど、当初はそこが目標ではなかった」と一言。戦国・東都ならではのプレッシャーのかかる展開で、淡々と責務を果たした。
投手陣が苦しい台所事情の中、全試合でマウンドに上がった。今春はコロナ禍の影響で自動昇格した、青学大を含めた7校による争い。「試合ごとに課題を反省したところを修正しながらできた」と腕を振り続けて成長した。
大倉孝一監督も「ピッチング自体はずっと安定していました」と1部残留の立役者を称えた。「接戦をもぎ取れる強みを秋には増していきたい」と主将の新田旬希内野手(4年・呉)。絶対エースの踏ん張りで勝ち取った残留の権利を、ムダにはしない。