ヤクルト 1イニング3発!サンタナ&オスナ2者連続来日1号 5連勝で2位浮上

 「ヤクルト4-3中日」(25日、神宮球場)

 季節を先取りする“花火大会”が、3年ぶりの5連勝を鮮やかに彩る。ついにベールを脱いだ助っ人たち。ヤクルトのサンタナ、オスナが2者連続で来日初本塁打。主砲・村上との競演にもなる1イニング3発で2位浮上だ。

 あいさつ代わりの一振りとなった。同点の四回無死。村上のリーグトップタイ8号ソロで1点を勝ち越し、まだ快音のないサンタナが1死後に打席へ。

 その2球目だった。小笠原の高めに浮いた直球を振り抜くと、打球はライナーで右翼席へと飛び込んだ。9打席目での来日初安打が初本塁打。「内容はよかったので、打つ自信はありました」。長距離砲が快音を響かせると、続くオスナも白球を打ち砕いた。

 1打席目に打ち取られたチェンジアップを狙い澄ます。「浮いてきたら打ちにいこうと決めていました」。バックスクリーンを越える特大の来日初本塁打。本拠地で“MSO砲”が初お披露目した。

 共に海を渡り、待機時間も乗り越えた。オスナの活躍に喜び、刺激を受け、サンタナは「やっとスワローズの一員になれた」と笑う。愛称は「ミンゴ」。異国の地で踏み出した一歩目は、観衆の度肝を抜く衝撃連弾だった。「Aクラス&優勝が目標です」。27日以降は緊急事態宣言の発令を受け、無観客開催となる神宮に、色とりどりの傘が舞った。

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