「ＤｅＮＡ０－７巨人」（１６日、横浜スタジアム）

　歴史を塗り替えた。巨人・坂本の遊撃出場が１７７８試合となり、並んでいたロッテ・鳥谷を抜いて歴代単独トップに浮上。キャプテンがついに“レジェンド超え”を果たした。

　自らの記録をバットで祝福した。三回無死一塁で中前打。五回には中越えの２号ソロを放ち「追加点がほしかったので打てて良かったですね」と笑顔。八回は無死二塁で右中間に二塁打を打ち３安打の大暴れ。通算１６６度目の猛打賞となり、元阪神の金本氏の持つセ・リーグ歴代４位の記録に並んだ。

　前人未到の１７７８試合。負担が大きいとされるショートで積み重ねた偉大な数字だ。「トレーナーさんや裏方さんのおかげで今の自分があります」とスタッフに感謝した。３２歳は「この成績を伸ばせるように、もっと頑張ります」と意欲を示す。原監督は「とてもすごいことですよ。ショートというポジションで、非常に価値がありますよ」と目を細めて、たたえた。

　野球日本代表・稲葉監督が視察する中、東京五輪の会場でもある横浜スタジアムで躍動し、絶大な存在感を示した背番号６。巨人は今季最多の１９安打と打線がきっちり機能し、今季初の５連勝と勢いに乗ってきた。頼もしい男がチームをけん引する。