巨人、また不祥事…今度はコソ泥 柿沢が阿部、坂本勇らの用具盗み売却でクビ

 巨人は7日、柿沢貴裕外野手(23)との契約を解除したことを発表した。柿沢外野手は5月から6月にかけ、川崎市のジャイアンツ球場のロッカー室から阿部、坂本勇らのバット、グラブ、ユニホームなどの野球用具計約110点を盗み出し、中古ブランド品買取専門店に売却する不正を行っていたという。巨人では6月に河野ら2選手によるSNSを巡る不適切行為があったばかりで、この日、罰金などの処分が決定。球界の盟主がまたも不祥事に見舞われた。

 安全なはずのロッカー室で、仲間を欺く不正行為が行われていた。球団によると、発覚したのは6月下旬。ある選手が、別の選手の野球用具がネットオークションに出品されているのを発見し、マネジャーに報告。マネジャーから通達を受けた球団が調査を開始し、ロッカー室の防犯カメラなどから、柿沢外野手によるものと確認されたという。

 7月に入り本人に事情聴取し、不正行為を認めた。その後、謹慎に入り、この日、処分が下された。同外野手は巨人入団前の楽天時代から高級外車の維持費などで消費者金融などからの借金が重なっていたという。昨季は都内の実家住まいだったが、今年に入り結婚。新生活をスタートさせ、生活費に困窮したことから、不正行為に及んだという。

 被害に遭ったのは阿部、長野、坂本勇、陽岱鋼、小林らのバット約40点。菅野、岡本らのグラブ20数点。マギー、亀井らのユニホーム約30点。陽岱鋼のスパイクなど数点。加えて球団OBの野球用具も盗み出し、売却額は約100万円にのぼったという。持ち主に1軍の主戦級が多いことについて、同外野手は「高額になると思った」と話したという。

 盗み出す行為に及んだのは5月2日から6月21日にかけての計12日。同外野手は「ライバルであり、仲間だと思って一緒にやってきた選手を裏切ってしまい、申し訳ありませんでした」と球団を通じコメント。球団は前日の6日、神奈川県警多摩署に窃盗被害について相談。今後の対応を検討する。

 球団は「当球団の支配下選手がこのような不正を行い、遺憾に思います」とコメントした。今後はロッカー室の見回りを検討。さらに同外野手が生活費に困窮していたことを相談していなかったことから、私生活の相談窓口の設置を検討しているという。球団の不祥事防止の取り組み、そしてチームの戦いに水を差す愚行。自らのプロ野球人生の未来も閉ざしてしまった。

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