明豊 初の決勝進出 「史上最弱」ナインが歴史塗り替えた

 「選抜高校野球・準決勝、明豊5-4中京大中京」(31日、甲子園球場)

 明豊(大分)は中京大中京(愛知)を破って、春夏通じて初の決勝進出。大分県勢としても、春では1967年に優勝した津久見以来54年ぶり2度目となった。

 明豊の歴史を塗り替えたナインは、弾むように応援団が待つアルプススタンドへ駆けて行った。2年前のベスト4を超え、初の決勝進出。川崎絢平監督(39)は「よく成長した。感心して見ていました」。1点差で勝ちきった選手を驚きの目で見つめた。

 打線は四回に下位打線からの集中打で一挙5点を奪った。先発・太田虎次朗投手、京本眞投手(ともに3年)が奮投し、1点差を守り抜いた。

 守備では初回2死一、三塁で左翼・阿南が後方の大飛球を好捕するなど、4試合連続無失策の堅守で投手をもり立てた。まさに全員がヒーロー。「技術ではなく全員の気持ちが勝ちにつながった」と主将の幸修也内野手(3年)は胸を張った。

 昨秋、川崎監督に「史上最弱」と言われた言葉が今につながっている。「なにくそと思った。あれがなかったら今はなかった」と幸主将は振り返る。冬の練習は休まず500本のティー打撃を打ち切る「500本ティー」を毎日2回こなすなど、苦しい練習が4強の扉を開く力になった。

 決勝は春夏通算4度の甲子園優勝を誇る東海大相模が相手だ。コロナ禍で昨春センバツが中止となり、出場できなかった先輩の思いも背負っている。「ワンチーム」となって頂点をつかむ。

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