ヤクルト・奥川が4回1/3を3失点 前回より「調子よく」も、球数重ねた場面を反省

 4回のピンチで笑顔を見せるヤクルト・奥川恭伸(中央)(撮影・園田高夫)
 3回、力投するヤクルト・奥川恭伸(撮影・園田高夫)
 3回、力投するヤクルト・奥川恭伸(撮影・園田高夫)
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 「オープン戦、西武-ヤクルト」(21日、メットライフドーム)

 ヤクルトの奥川恭伸投手が、4回1/3を6安打3失点、4奪三振とアピールに成功した。この日の最速は151キロを記録。打席にも2度立ち、開幕に向けて準備は整った。

 初回からこの日最速の151キロを計測するなど、抜群の球威でどんどん押していった。森に低めの直球を左前にはじき返され、4番・山川と対峙(たいじ)したが、フルカウントからスライダーで三ゴロ。二回以降は危なげない投球で凡打の山を築いた。

 失点を許したのは四回だ。2死走者なしから山川に二塁打を許すと、栗山に適時右前打を浴びた。その後は満塁とさらにピンチを広げるが、最後は木村をスライダーで左飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。

 力のこもった直球を軸に、スライダーやフォークなど変化球でもストライクを取ることができ、この日も無四球投球。それでもピンチのまま、77球の球数制限で降板すると、2番手の長谷川が四球、3番手の今野が中前適時打を浴びた。オープン戦最長の4回1/3を投げ、6安打3失点、4奪三振だった。

 奥川は球団広報を通して、「前回登板よりも調子よく投げることができましたが、イニング、球数を重ねてくると、高めに浮いたり、甘く入ったりしてしまったので、そこが反省点です」とコメントした。

 奥川はオープン戦2試合でいずれも打ち込まれ失点。今回登板からは「投げていい形を見つけたかった」と2日前に入っていたブルペンを、3日前と1日前の2回に分けて入るなど調整方法を変えていた。

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