選手宣誓の仙台育英・島貫主将、希望届ける 東日本大震災から10年「次は自分が」

 選手宣誓のリハーサルに取り組む仙台育英・島貫丞主将(右2人目)
 代表6校から主将ら各2人だけが参加した開会式のリハーサル(撮影・秋山亮太)
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 第93回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)の開会式リハーサルが18日、西宮市内の甲子園球場で行われた。新型コロナウイルスの感染対策として、開会式は簡素化して行われる。仙台育英(宮城)は、初日の第2試合に明徳義塾(高知)と対戦。東日本大震災から10年となる節目に、選手宣誓を務める仙台育英の主将・島貫丞捕手(3年)は、見ている人に“希望”を与えることを誓った。

 東日本大震災から10年、そしてコロナ禍での開催という節目に、仙台育英の島貫主将が大役を担う。

 「いろんな方々の思いが乗る大会だと思う。(震災後の)2011年、12年の選手宣誓の感動は今でも覚えています。次は自分が、小さい子たちやテレビで見てくださる方々に、まだ希望があると伝えていきたい」

 10年前、島貫自身も福島県で被災した。そのわずか12日後に開幕したセンバツでは、創志学園の野山主将が「がんばろう!日本!」と力強く宣言。翌年には、被災地の石巻工・阿部主将が「見せましょう。日本の底力絆を」と宣誓し、全国に感動と希望を与えた。

 次は、自分の番だ。組み合わせ抽選で、大会初日の試合に決まったからこその大役。監督、チームメートとともに1週間考え抜いた精一杯の宣誓では、東日本大震災についても触れ、再び希望を届けることを誓った。

 この日のリハーサルには、初日に出場する6校の主将、副主将のみがマスクを付けて参加し、本番同様の行進を行った。行進の途中では、残りの26校が自校グラウンドで事前に収録した行進の映像がビジョンに映し出されるなど、これまでとは違った新しいセンバツになる予感だ。

 「甲子園の土を踏んでリハーサルしながら、明日のイメージがしっかりできた。緊張すると思いますが、明日は自信を持ってやりたい」と力を込めた島貫。待ちわびた2年ぶりの春が、いよいよ開幕する。

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