「オープン戦、ソフトバンク４－３阪神」（７日、ペイペイドーム）

　三回２死。ソフトバンク・和田は打席に再び大物ルーキーを迎えた。初回に３球三振に仕留めた佐藤輝との２度目の対決。５日に開幕投手の石川から一発を放ったスター候補生は、新人離れした対応能力で向かってきた。

　２ボール１ストライクから７球連続のファウルで粘られた。決め球に食い下がる姿に「とてもルーキーとは思えない対応力を感じた」。１１球目。内角高めの際どいコースに１４０キロ直球を投げ込んだ。佐藤輝のバットは動かず、判定はボール。「見極めてくるのはすごいなと。というか、自分のボールがまだまだだなと思いました」。苦笑いしたベテランだが１２球目のチェンジアップで２打席連続の空振り三振を奪った。

　五回は二直に打ち取り、佐藤輝に完勝。１９歳年下の新人との対戦で、不惑のシーズンへ大きな刺激を得た。