楽天・マー君被弾 高校時代のライバル中田に3ラン、ホロ苦2回4安打3失点

 「練習試合、楽天3-6日本ハム」(20日、金武町ベースボールスタジアム)

 日本球界に復帰した楽天・田中将大投手(32)が20日、練習試合・日本ハム戦(金武)に先発して2666日ぶりとなる日本での登板を果たした。日本ハム・中田翔内野手(31)に被弾するなど2回4安打3失点。意外な結果にも、本人は「収穫しかない」と納得した様子だった。またドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=は2回無失点で堂々のデビューを飾った。

 注目された日本での復帰登板。まずは、いきなり日本復帰を歓迎する相手主砲からの一撃を浴びた。初回1死から中島、西川の連打で一、二塁とされ、打席には4番・中田。カウント2-2から甘く入ったスライダーを左翼席へ運ばれる先制の3ランを被弾した。

 高校時代から対戦を重ねたライバルと、久々の対決。田中将は「本塁打を打たれているので。さっき(降板後)も裏で『田中さんお久しぶりで~す』と余裕の笑みであいさつされた」と笑顔も交えてやりとりを明かした。

 シーズンへの調整段階とはいえ、ライバルからの一発に悔しさがないわけではない。「シーズン中は抑えたい?それはもちろん」と、即答で本番でのリベンジを誓った。

 2回4安打3失点。数字だけを見れば物足りなさも感じるが、メジャー時代はキャンプイン直後という時期に最速148キロを記録。「スピードも自分が思っていたより出たし、ゲームで2イニング、40球近くを投げられた。すごくいい段階を踏めている」と話した。

 その言葉からにじむのは調整の順調さだ。イニング間のキャッチボール、柔らかい地方球場のマウンド。日本の野球に再びアジャストするため、今は経験が大事な要素となる。

 「まだまだ状態を上げていかないといけない」としながら「とにかく実戦でいろいろ感じたいと思い、マウンドに上がらせてもらい、感じられた。収穫しかない」と田中将。開幕までは4、5試合に登板予定だが、手応えも課題もすべてを力に変え、次の戦いに臨む。

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