給付金詐欺の慶大生・鶴岡容疑者「起業のために欲しかった」
新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、島根県警に詐欺容疑で逮捕された慶大生・鶴岡嵩大容疑者(22)が「起業のためにお金が欲しかった」と動機を供述していることが1日、捜査関係者への取材で分かった。
鶴岡容疑者は、受給対象でない松江市の男子大学生に給付金を申請するよう指南し、昨年7月に中小企業庁から100万円を大学生の口座に振り込ませて詐取した疑いで、県警松江署に1月26日に逮捕された。署によると容疑を認めている。
捜査関係者によると、鶴岡容疑者は知人らに会員制交流サイト(SNS)で不正申請を促し、関与した給付金の不正受給額は計1千万円以上とみられる。
鶴岡容疑者は南海(現ソフトバンク)の監督を務めた故鶴岡一人氏の孫で、慶大野球部で活動していた。