阪神・藤浪“カッコ良い”ワインドアップで投げ込み 矢野監督絶賛「迫力ある」

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が1日、キャンプ初日から大台を突破する108球のブルペン投球を行った。見守った矢野監督は「“カッコ良い”印象を受けた」と、今季のテーマとなるキーワードを使いながらワインドアップでの投球を絶賛。華麗な動きを見せた投内連係など、その表情やプレーには自信が満ちあふれていた。

 藤浪のうなり声、そして、まさにうなるような直球を受け止めるミットの音が何度もブルペンに響き渡る。ほとんどがワインドアップでの投球で、キャンプ初日からいきなり108球を投げ込んだ。

 「悪くなかったですし、いいブルペンだったかなと思います。多少納得がいかないところがあったので、ちょっと昼からも入りましたけど」

 午後からの全体メニューを終えると再びブルペンに入り、ここでも振りかぶりながら50球の“おかわり”。宜野座を最後に出発するバスに乗り込んだ時にはすっかり真っ暗となり、時刻は午後7時を過ぎていた。

 大きく振りかぶって投げる-。その投球フォームをベタ褒めしたのが矢野監督だ。「やっぱり、あの方が“カッコ良い”んじゃないの。今はああいうふうにワインドアップで投げる投手が少なくなったから。あれだけ体のでかい晋太郎が振りかぶるというのは迫力がある。“カッコ良い”なという印象やね」

 選手を前に熱弁した前日のミーティング。指揮官が披露した今季のテーマが「カッコ良くいこうぜ!」-。10勝を挙げたルーキーイヤー以来となるワインドアップでの投球を、そのキーワードを使いながら絶賛した。

 この日の藤浪は午前に行われた投内連係から何かが違っていた。迷いのない送球などプレーだけでなく、生き生きとした表情からも揺るぎない自信が見て取れた。ワインドアップの復活を試みているのも、昨季終盤で得た確かな手応えが根底にあるからだ。

 「良かった部分、悪かった部分あるので、明日以降もやっていけたら。ジャージーでやるよりユニホームでやると疲れますね(笑)。“キャンプ初日あるある”ですけど」。一日をそう振り返った藤浪の表情には、やはり充実感が漂っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス