鶴岡一人氏の孫、詐欺容疑で逮捕 慶大野球部に昨秋まで所属…コロナ給付金だまし取る

 新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして26日に詐欺容疑で松江署に逮捕された慶大生・鶴岡嵩大容疑者(22)が野球部で活動していたことが27日、分かった。同大学では昨秋まで捕手として活躍し、南海(現ソフトバンク)の監督として歴代最多の1773勝を挙げた故・鶴岡一人氏を祖父に持つ。

 名将の孫が信じがたい罪の容疑で逮捕されていた。鶴岡容疑者は昨年7月、共通の知人を介して知り合った松江市の男子大学生=詐欺容疑で書類送検=と共謀。この大学生が受給対象ではないにもかかわらず給付金を申請するよう指南し、中小企業庁から給付金100万円を大学生の口座に振り込ませて詐取した疑いがかけられた。署によると、容疑を認めている。

 鶴岡容疑者はこのうち数十万円を自身の口座に振り込ませた可能性がある。申請した大学生が「不正受給に関わったかもしれない」と署に相談し、同容疑者が関与した疑いが浮上。慶大広報は「本学の学生が逮捕されたことは大変遺憾だ。事実関係を確認し、厳正に対処する」とコメントした。

 同容疑者は慶大野球部に昨秋まで捕手として所属。南海監督として活躍した故・鶴岡氏を祖父に持つことで知られていた。同部関係者は「(事件について)承知しております。詳細を大学側と確認しているところです」と説明した。

 鶴岡容疑者は3年生だった19年、東京六大学野球春季リーグ戦2試合に出場。いずれも代打として登場し、4月28日の法大2回戦ではリーグ初安打初打点となる適時二塁打を記録した。以降はリーグ戦出場がなく、昨秋リーグ戦を終えて同部を引退している。

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