カープOB・山本監督率いる矢上が21世紀候補校に 夢の甲子園に一歩近づく

 日本高野連は11日、来春の第93回選抜高等学校野球大会の21世紀候補校9校を発表した。中国地区で選ばれた矢上高は、プロ野球・広島のOBである山本翔監督が率いている。来年1月29日に開催される21世紀枠特別選考委員会で大会に出場する3校が決定する。

 2001年度ドラフト5位で東筑高から広島に入団した山本監督は9年間のプロ生活を送ったが、1軍出場機会は恵まれなかった。退団後は外資系の保険会社に就職しサラリーマンとして働く傍らで13、14年と広島経済大の野球部監督を務め、全日本大学選手権にも出場した。

 その後、中学野球の指導も行い、17年に「地域の活性化のために若者を指導してほしい」と矢上高のある邑南町職員となり、7月に同校野球部の監督に就任した。

 18年の島根秋季大会で4強入りすると19年の島根秋季大会では初優勝。中国大会でも8強入りした。そして20年は島根秋季大会で4強入りして中国大会に出場。1回戦で敗れたものの21世紀候補校に選ばれた。

 指導スタイルは「『矢上スマイル』を大事にしようって選手にはいつも話しているんです」と笑顔を大事にしている。

 監督就任後「長い間、野球をやってきましたけど、今が一番楽しい。町の職員として地域を活性化するのが僕の仕事でもありますから、早く子どもたちを甲子園につれて行って、町のみなさんに喜んでもらいたい」と言っていた山本監督。中国山地の山間部で厳しい練習に耐えた生徒たちとともに、甲子園という夢舞台が一歩近づいた。

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