ソフトバンク・千賀 パ史上初4年連続開幕投手も平常心「チーム勝つこと第一」

 「日本シリーズ・第1戦、巨人-ソフトバンク」(21日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が、パ・リーグ史上初の4年連続で日本シリーズ開幕投手を務める。史上2人目、巨人V9時代に堀内恒夫が務めて以来の栄誉にも令和の剛腕は冷静だった。

 「毎年毎年、慣れるものではないけど初めてではない。僕というより、ここまで出られているチームがすごいなと。大きなケガなく任されているところは、うれしく思います」

 過去3年の日本シリーズ初戦は2勝。昨年は7回を阿部のソロによる1点に抑え、4連勝の流れをつくった。今年の相手投手はセ・リーグ最多勝の菅野だ。昨年3月14日のオープン戦で投げ合った際には競うように快投を見せ、千賀は七回途中まで完全投球。今年1月には自主トレをともにした。互いに高め合う特別な存在であることは確かだが、個人的感情は二の次だ。

 「楽しみというより、今回はチームが勝つことが第一という考え。菅野さんと対戦するわけではないので、いつも通り(試合に)入りたい」と平常心を強調。前日練習では京セラドームのマウンドを入念に確認した。

 今季、手にした最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠を千賀の前に成し遂げたのは18年の菅野だった。最高の舞台で最高の相手とのマッチアップ。持てる力を惜しみなく発揮する舞台は整った。

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