巨人に勝機はあるか?下馬評は鷹有利も「巨人が去年と違うのは…」内田順三氏の視点

 練習を見守る原監督(撮影・金田祐二)
 (左から)相川バッテリーコーチ、宮本投手チーフコーチ、村田バッテリーコーチと話す原監督(撮影・金田祐二)
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 プロ野球の日本シリーズは21日に開幕する。4年連続の日本一を狙うソフトバンクに、昨年の4連敗の雪辱を誓う巨人。下馬評ではソフトバンク有利の声が多い中、デイリースポーツウェブ評論家・内田順三氏が巨人の「勝機」を語った。

 ◇ ◇

 「巨人が去年と違うのは吉川尚、松原、若林、重信、増田大と走力のある選手がそろっていること。チーム全体の走塁意識も高まり、接戦で1点を取るバリエーションは増えているように感じる。

 ソフトバンクも似たようなチームカラー。毎年同じことが言えるが、投手戦になる傾向が強い日本シリーズでは、1点をいかに取っていくがカギ。巨人は仕掛けやすい選手も増えたことで、原監督は選手起用を含めて積極的かつ攻撃的に采配していくだろう。

 昨年は坂本、丸、岡本の主軸が打てなかった。千賀に内角を意識づけさせられ、シーズンとは違う配球にも苦しんだ。今年も当然マークは厳しくなると思うが、必要以上に意識をさせられると打撃スタイルは狂う。自分のリズムとタイミング、シンプルな思考で投手に向かっていくことが必要だ。

 当然彼らが打てば勝ちには近づくが、大事になるのは塁に出ること。落合は現役時代、短期決戦で「4番でも打てるボールだけを待ち、四球の出塁でもOK。後続打者に託す」と話していた。坂本、岡本、丸の後ろには中島、ウィーラー、亀井らもいる。束になって戦っていく意識が重要だろう。

 ジャイアンツにとっては菅野と千賀のエース対決が予想される、第1戦がシリーズの行方を占う。ここで勝つと「いける」という空気が生まれ、若い投手陣も自信を持って力を出していける。

 巨人は昨年の日本シリーズで喫した4連敗の屈辱を忘れずにここまできた。バントやサインプレーなど、ミスのない戦いは最低条件。シーズン同様に一戦必勝の野球ができれば、去年のように一方的にやられることはないはずだ」

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