ヤクルト・五十嵐、ファンへ異例の“あいさつ” 引退試合前の練習で
「ヤクルト-中日」(25日、神宮球場)
引退試合&引退セレモニーに臨む、ヤクルトの五十嵐亮太投手がファンに向けた異例の“あいさつ”を行った。
この日の試合前練習でのことだ。最後のユニホーム姿を見ようと、たくさんのファンが駆けつけた練習。外から見守るファンの元へ、五十嵐は突然駆け足。ファンの前に立つと、セレモニー前に異例のあいさつを行った。
「23年間ありがとうございました。今日のセレモニーで話しますので、みなさん泣かないでくださいね」
直接声をかけ、その場で一礼。五十嵐らしさを貫き、最後の最後までファンサービスを行った。ファンからの声が飛ぶたびに、「ありがとう」と感謝の思いを言葉にし続けたベテランが、惜しまれながら今日、ユニホームを脱ぐ。
この日は古巣であるソフトバンクホークスの選手らからも、クラブハウス前にたくさんの花が届けられた。それを自身も写真に納め、柔和な笑顔を見せていた。
この日は、慣れ親しんだリリーフでの登板が濃厚。「今年で状態は1番いい、引退試合に合わせてきた」とちゃめっ気たっぷりに話しており、「小細工せずに、自分らしく。ストレートをキャッチャーミットに投げ込んでいきたい」と意気込んだ。