巨人・坂本、セ歴代単独6位160度目猛打賞 原監督絶賛「はね返すコマのよう」

 「巨人7-3広島」(23日、東京ドーム)

 はじき返されたボールは、左打者が放った打球のように力強く右方向に伸びた。巨人・坂本が右越え16号ソロを含む通算160度目の猛打賞をマークし、並んでいた若松勉(ヤクルト)を抜いてセ・リーグ単独6位に浮上。通算2000安打まで、残り40試合で39本とした。

 初回に中前打を放つと、2点リードの三回にキャプテンのバットが火を噴いた。野村の高めに浮いた直球を捉え、G党が待つ右翼席へと運んだ。「逆方向にああやって強い打球を打てるっていうのは良かったと思う」。八回にも右翼フェンス際へ二塁打を放った。

 2000安打へのカウントダウンも加速するが、自然体を貫く。「一つの目標でもありますし、打てればいいなと思いますけど。今年中に打ちたいとか個人的には全然思っていないので、打てるのがベストですけど、全然気にしていないです」。周囲の期待を一身に背負っても、重圧に負けない度量がある。

 原監督は「なんか、はね返すコマのような形でね、こう、スイングも非常に鋭くなってきましたね」とコマ同士がぶつかってはじける様子にたとえて坂本を絶賛した。貯金は今季最多を更新する「26」となり、リーグ連覇へのマジックは「28」に減った。死角は見当たらない。

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