巨人・坂本、プロ初3打席連発 2000安打まであと「50」

 「中日4-5巨人」(9日、ナゴヤドーム)

 巨人・坂本が原監督の節目の1勝に花を添えた。絶好調のバットが猛烈に火を噴き、プロ入り初の3打席連発。「19歳から偉大な監督の元でプレーできていることを本当にうれしく思っています」。感謝の思いが白球に伝わる。快進撃は止まらない。

 猛爆の合図は0-0の三回1死二塁。岡野の低めの直球を捉え、右中間席まで運んだ。「久しぶりに気持ちのいい完璧なホームランでした」と振り返る12号先制2ラン。好投の新人右腕を粉砕し、敵地の空気が変わった。

 六回は左中間席へ13号ソロを放ち、七回は福から左翼席へ14号ソロを見舞った。山本浩二(広島)に並ぶ歴代7位タイとなる通算158度目の猛打賞。ナゴヤドームで1試合3本塁打をマークした選手は史上初。通算2000安打まで残り50本に迫り、15試合連続安打と覚醒を続ける主将は若き日を思い返し、特別な感情に浸った。

 「監督の元で長くプレーできているということは財産だと思います。本当にすごいなというところをたくさん見てきているので、光栄だなと思いながら今後もやりたいです」

 球団歴代トップの川上哲治氏に並ぶ監督通算1066勝目を手にした原監督は「見事でしたね」と坂本を絶賛した。4連勝で貯金は今季最多の「20」。孝行息子が歓喜の瞬間まで原巨人を導く。

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