「楽天６－５オリックス」（５日、楽天生命パーク宮城）

　完全復調の主砲が、チームに５カードぶりとなるカード勝ち越しをもたらした。１点を追う三回１死一、二塁だ。「完璧だった」と楽天・浅村が振り返る一撃は、左中間席へと消える２試合連発の逆転３ランとなった。

　前夜も決勝弾を含む２本塁打。一時は状態も下降気味だったが、浅村自身も「いいタイミングで昨日は打てていた。今日もいい流れでいけた」と手応えを口にする。

　今季は新型コロナ禍での開幕延期など難しい調整の中で「ある程度、今年は覚悟しながらやろうと思っていた」と理想の成績が残せない事態も想定したという。それでも現在２１本塁打、７０打点で両部門トップの日本ハム・中田を猛追する好成績。主砲の復調でチームに勢いが戻りつつある。