楽天・浅村2発!通算200号 則本負傷で降板もチーム救った

 「楽天4-3オリックス」(4日、楽天生命パーク宮城)

 1点を追う三回2死。この日3番に入った楽天・浅村が、オリックス・山岡のカットボールを捉え、中越えの同点19号ソロで試合を振り出しに戻した。だが、その直後だった。

 先発・則本昂が三回終了後にベンチ裏で転倒し、右手を負傷するアクシデントが発生。チームメートが守備に就く中でマウンドに姿を見せず、場内には治療中のアナウンスが流れた。三木監督は「今日は登板するのは厳しいということで判断した」と、交代を決断した。

 チームにかかる暗雲。それを振り払ったのは浅村だった。同点の六回。再び中越えの20号ソロを放って勝ち越しに成功。これがプロ野球史上108人目、区切りの通算200号本塁打となった。

 前カードの日本ハム3連戦は10打数1安打。「自分のふがいない打撃で負けた試合もある。相当自分にいらだっていたし、何とかしたいと思った」。内に秘めた闘志と責任感はチームの窮地で、その真価を発揮した。

 くしくも「あの人がいなかったら今の自分はない」と話す西武時代の“師匠”巨人・中島以来の200号本塁打到達。「目標はもっと高く置いてやっていきたい」と浅村。勝利へ導く一打を、ファンを熱くさせる一発を、この先も追求し続ける。

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