智弁和歌山・小林樹 151キロ締め!負けて悔しいけど「すべてにおいて成長できた」

 「高校野球交流試合、尽誠学園8-1智弁和歌山」(17日、甲子園球場)

 大阪桐蔭が甲子園では初となる東海大相模(神奈川)との名門対決を制した。2-2で迎えた八回1死二、三塁で、主将・藪井駿之裕内野手(3年)が決勝打を放ち、高校野球を有終の美で飾った。第2試合は尽誠学園(香川)が智弁和歌山を圧倒、第3試合は山梨学院が白樺学園(北海道)に快勝し、甲子園交流試合の全日程が終了した。

 大きくなって帰ってきた。智弁和歌山・小林樹斗投手(3年)は、最速で151キロを記録するなど3回無失点。「とにかく負けてしまったのは悔しい」と振り返った上で、昨夏以来の甲子園に「去年の経験があったからこそ成長できたと思うので。すべてにおいて成長できたと思います」と充実感を漂わせた。

 3年生だけのリレーの締めくくりで六回から登板。先頭から二塁打を浴びながらも後続を抑え、七回も無失点。八回は先頭からの2死後、4番・仲村に対してオール直球勝負。最後はそこまで1球記録していたこの日最速の151キロで「イメージしてました」と狙い通りの空振り三振に仕留めた。

 思い出の多い甲子園。昨春は準々決勝で明石商・来田涼斗外野手(3年)にサヨナラ被弾。昨夏の3回戦の星稜戦では、先発して奥川(現ヤクルト)と投げ合ったが四回途中1失点で降板してチームも敗戦。いずれも苦い結果に終わったが、その経験があったからこそ今がある。

 「奥川さんと投げ合えたのは野球人生においてプラスになりました。投球術やマウンドの立ち振る舞いを見て、ああいうピッチャーになりたいなと。去年よりは近付けたかなと(笑)」

 この日は進路の明言を避けたものの、プロ注目右腕が確かな成長と潜在能力を示したマウンドとなった。

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