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中京大中京・高橋、153キロ!最初で最後の聖地10回149球11K完投!

 「高校野球交流試合、中京大中京4-3智弁学園」(12日、甲子園球場)

 注目度ナンバーワンの右腕が、期待にたがわぬ快投を披露した。最速154キロを誇る中京大中京・高橋宏斗投手(3年)が、高校では最初で最後となる聖地のマウンドで10回を3失点、11奪三振完投。今大会初のタイブレークに突入した一戦を一人で投げ抜き、チームの無敗での公式戦28連勝に貢献。進路については進学希望ながら、プロ志望届を提出する可能性も示唆した。

 超高校級のポテンシャルであることを高橋は数字で証明してみせた。95球の直球のうち35球が150キロ台。「一番自信のある」という直球は初回からうなりを上げた。8球目に計測した152キロを皮切りに、九回には139球目にしてこの日最速の153キロで見逃し三振。延長十回の最後の打者には3球連続で大台に乗せ、空振り三振に斬った。

 掲げていた155キロには届かなかったように、決して状態がよかったわけではない。最高気温34度となった、しゃく熱の聖地。「緊張しまして、足も震えました」。独特の雰囲気に、のまれそうになっていた。

 それでも1試合のみ許された大舞台で、エースとしての自覚と責任を貫き通した。プレーボール直前。真っさらなマウンドにしゃがみ込み、「心」と地面に記した。今夏の愛知代替大会準々決勝から始めた“儀式”。「心を一つに、共に戦う全力プレーというのは自分の中でテーマにとしてやっていたので。自分一人ではなく全員で戦うぞ、と」

 決意は言葉にも宿った。「自分が投げ切らないと絶対に勝てないと思っていたので」。七回終了時に高橋源一郎監督(40)から続投できるか確認されると「任せてください」と再びギアを上げ、延長十回サヨナラの劇勝を呼び込んだ。

 最高の形での高校ラストゲームは、仲間の支えがあったからこそだ。登板中には鼓舞する声が響き、ベンチではコンディション維持へ献身的なサポートがあった。「一番の救いになった」。ゲームセット直後には思わず目頭が熱くなった。

 すでに明言しているように進学が基本線ながら、「まだ自分の中ではその選択肢もある」とプロ志望届提出にも含みを持たせた。世代屈指の投手としてNPBも放ってはおかない逸材。最後の夏は終わっても、高橋の動向には目が離せない。

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