楽天・涌井、開幕7連勝 球団では日本一の13年マー君以来

 「西武2-6楽天」(12日、メットライフドーム)

 真夏の暑さにも、アクシデントにも揺るがず、楽天・涌井が6回2/3を2失点で自己最長記録となる開幕7連勝を達成した。「ひとまず勝てて良かったです」と淡々と振り返る涌井。だが、随所にベテランの技が光る内容だった。

 五回までは相手打線に二塁を踏ませない投球。四回2死一塁で「力と力の勝負をしたい打者」と話す中村に対しては直球主体の投球。最後は150キロの内角直球で空振り三振に切り「手応えがあった」と振り返った。

 3点リードの六回には1死一、二塁の危機を招くが、栗山をフルカウントから空振り三振。重盗を仕掛けた二走・外崎が三盗失敗で併殺。「最高の結果。チェンジアップがいいところに決まってくれた」と要所を締めた。

 好調の要因は練習量と期待の声だ。開幕延期の間もミニキャンプを張って走り込んだ。さらに仙台ではタクシーの運転手から「来てくれてありがとう」と声を掛けられるなど「やりがいを感じながら投げている」という。

 七回に2点を失い、2死一塁で代打・山川への4球目を投げたところで「(右)足がつりそうになった」と自らベンチに合図を送り降板。大事に至る前に下した判断に三木監督も「そういう判断もたけている」と話す。球団での開幕7連勝は日本一の13年・田中(現ヤンキース)以来。涌井の存在感が、大きな期待を抱かせる。

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