鳴り物ない甲子園に響く大きな手拍子 鳥取城北が一気4得点

8回、鳥取城北・河西は右中間に逆転適時打を放つ(撮影・山口登)
8回鳥取城北1死満塁、鳥取城北・河西は逆転適時打を放ちガッツポーズ=甲子園(撮影・山口登)
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 「高校野球交流試合、鳥取城北-明徳義塾」(10日、甲子園球場)

 静かなスタンドに響く、息の合った拍手は鳴り物応援をしのぐ力を選手たちに与えた。

 1-2でリードされた鳥取城北(鳥取)は八回、この回先頭の坂上陸投手が三塁内野安打で出塁。犠打の後、右前打と死球で1死満塁とチャンスを広げると、三塁側内野スタンドからリズムを合わせた手拍子が鳴り響いた。

 ここで3番・河西威飛外野手が中越え二塁打。2点を奪って試合をひっくり返すと、続く吉田貫汰内野手、安保龍人捕手が連続右前適時打。打者一巡の攻撃で4点を奪った。

 声援も鳴り物もかけ声もない今大会。しかし控え部員や家族らが思いをひとつにして送った拍手が、攻撃を勢いづけた。

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