興国がコールド勝ちで4回戦へ 台湾からの留学生“最後の夏”への思い

 「高校野球大阪大会・3回戦、興国10-0大阪星光学院」(28日、くら寿司スタジアム堺)

 古豪・興国が11安打10得点の猛攻でコールド勝ちし、4回戦へ駒を進めた。

 台湾からの留学生・尤彦晟(ユウ・イェンチェン)内野手(2年)は「4番・一塁」でスタメン出場。力みから「タイミングが(取れなくて)ダメでした…」と2打数無安打1四球に終わったが、四回にはセンター方向への大きな当たりを見せるなどして存在感を示した。

 尤は一度は台湾の高校に入学したものの、「もっとレベルアップしたい。日本でプロになりたい」という大きな夢をかなえるため、昨年4月に興国へ編入。来日当初はまったく日本語が話せなかったが、寮でチームメートと積極的にコミュニケーションをとるなどして、独学で勉強した。

 元ロッテの喜多隆志監督は「よく努力できる子。人間的には日本人らしいやさしさもある」と野球以外の面でも評価している。だが、優しい性格ゆえに「もう少しガッと気持ちを出してくれたらと思うこともあります」と今後の課題も口にした。

 現在、日本ではまだ2年生だが、台湾でも高校に在籍していたことなどから、公式戦に出場できるのは今年まで。夏は今大会が最後となるため「強いバッティングをしてベスト4までいきたいです」と意気込んだ尤。日本のプロ入りをかなえるためにも、興国で実力の高さを見せつける。

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