履正社、降雨ノーゲームも関本が父の助言いかし存在感 阪神和田TAも評価

 1回、関本勇輔は右前適時打を放つ(撮影・佐々木彰尚)
スタンドから息子・勇輔の勇姿を見守る元阪神・関本賢太郎氏=大阪シティ信用金庫スタジアム(撮影・佐々木彰尚)
視察に訪れた阪神・和田豊TA=大阪シティ信用金庫スタジアム(撮影・佐々木彰尚)
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 「高校野球大阪大会・3回戦、履正社(降雨ノーゲーム)四條畷」(26日、シティ信金スタジアム)

 履正社が1点リードの三回裏の攻撃中に激しい雨の影響で中断となり、そのままノーゲームとなった。その中で、履正社の主将の関本勇輔捕手(3年)が、今大会初観戦の父・関本賢太郎氏のアドバイスを生かした「幻のタイムリー」を放ち、和田豊TAと渡辺スカウトの2人体制だった阪神を含む、プロ5球団のスカウトの前で存在感を示した。

 「チームとしてセンター返しを意識していて、センターから逆方向に打てて良かったです」

 魅せたのは初回だった。2死三塁の好機で右前に運んだ。初戦の北かわち皐ヶ丘戦では、コールド勝ちを収めた中で無安打1打点。犠飛による打点をあげたものの、その後の好機では凡退していた。 その反省で「背中が丸くならないようにしてきました。お父さんと話して、悪い時はそうなっている共通点があって、そこを修正して取り組みました」と打撃時の姿勢を修正。この日も自宅で父からは「姿勢をしっかり、背筋を伸ばして打つことを言われました」と助言を受け、1打席目の好機を逃さなかった。

 試合は仕切り直して後日行われるが、「いい感覚というか、課題というのはいい感じで克服できたかなと思います」と関本。1週間前の智弁和歌山との練習試合も視察していた阪神・和田TAは「しっかり見極めしてストライクゾーンに来たのを確実にヒットにする。この間も、ゾーンに来たのを打ち損じしないで1球で仕留めているので、バットコントロールの良さというかね」と高評価していた。

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