「オープン戦、北海道ガス３－０苫小牧駒大」（２５日、栗沢球場）

　今秋ドラフト上位候補で最速１５５キロ右腕の苫小牧駒大・伊藤大海投手（４年・駒大苫小牧）が２５日、北海道・岩見沢市内の北海道ガス戦に先発して６回を１失点にまとめた。昨秋から本格的に取り組むカットボールを多投。「自信を持って投げていこうかな」と手応えをつかんだ。

　ＮＰＢ５球団の視察を受ける中、最速は楽天の計測で１４９キロにとどまった。出来に納得はしていないが、社会人相手に「変化球をうまく使ってという部分で粘れたっていうのは一つ収穫」と前を向いた。

　大学屈指の剛腕でありながら、ＳＮＳを通じて練習方法などを積極的に公開している。２月に“野球ノート”のコンセプトで、動画投稿サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ」内に自身のチャンネルも設立。登録者数は２６２０人（２５日現在）に上る。

　「自分が発信することによって何か感じてもらえたら」という狙い通り、高校生などからの反響は上々だ。「続けていけたら」と今後もレベルアップしながら、技術を惜しげもなく披露していく。