中日・吉見 今季初勝利 通算90勝、連敗4で止めた

 「中日6-1広島」(27日、ナゴヤドーム)

 現役生活最後の直線を走る男の醸し出すすべてに、見る者の心は動かされる。「5連敗だけは絶対にできない。その気持ちを持って一球一球投げてました」。今季2度目の先発となった中日のベテラン吉見が、チームの連敗を4で止める今季初勝利。つかんだ白星は実に昨年6月22日(日本ハム戦)以来のことだ。

 経験で得た高いリスクマネジメント能力をこの日は生かした。3点リードの四回無死一、二塁。打席は前夜、2打席連発の鈴木誠。マウンドに駆け寄ってきた捕手・加藤と立てた作戦は「ヒットは仕方がない」。長打による一走の生還を避け、かつ内角を攻める。

 「勝負ですから、当ててもいいと腹くくっていきました」

 サインにうなずいて投じたシュート3連発。三ゴロ併殺打に仕留めた。続く松山に右前適時打を許したが、失点も得点圏に走者を置いたのも、この回だけだった。5回を投げて被安打4、失点1で節目の90勝目。与田監督は「よく頑張ってくれた」と褒めちぎった。

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