清原和博氏 いかに野球に救われてきたか…執行猶予満了、思い語る

 元プロ野球選手の清原和博氏(52)が15日、覚せい剤取締法違反罪に対する懲役刑の執行猶予期間(4年)が同日で満了したことを受け、文芸春秋を通じて談話を発表。直筆メッセージも寄せた。清原氏は同社から同日、著書「薬物依存症」を刊行。2016年に逮捕されて有罪判決を受けた同氏が、著書で治療中の心情など、これまでの体験をつづっている。

 以下コメント全文。

 新型コロナ・ウイルスによって社会全体、多くの方々が苦しんでおられる中、私事で恐縮ですが、ひとつご報告をさせていただきます。

 私、清原和博は本日6月15日をもちまして、覚せい剤取締法違反に対する、懲役2年6カ月、執行猶予4年を満了することになりました。

 私を支えてくださっていた野球ファンの皆様、野球関係者の皆様、報道関係者の皆様、私に個人的に関わっていただいた皆様に、多大なるご心配をおかけしましたことを、あらためてお詫び申しあげます。

 逮捕されてから、この4年間で私自身がどのように変われたのか、実感や自信を持てずにいるというのが正直なところです。

 ただ、自分の行為を悔いる日々の中で、薬物の恐ろしさ、この病気の実態を知り、人と繋がっていくこと、人に助けてもらうことの大切さを知りました。

 生きがいを見つけようとする中で、清原和博という人間がいかに野球によって救われてきたかということを再認識しました。

 今の私ができることとしまして、この4年間で体験した自分自身の悩みや弱さを隠さずに記すこと、それによって薬物依存症の実態をより多くの方々に知ってもらうこと、これしかないのではないかと考えるに至り、この度、「薬物依存症」という書籍にさせていただきました。

 薬物との戦いに終わりはありませんが、私はこれからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、とくに私自身の原点でもあります高校野球に捧げたいと考えております。

 お詫びと感謝を込めまして。

 令和2年6月15日 清原和博

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