兵庫県 夏の甲子園代替大会の開催が決定 甲子園球場は使用せず

 兵庫県高野連は4日、神戸市内で第2回理事会および支部長会を開催し、中止となった今夏の選手権の代替大会として「令和2年度夏季兵庫県高校野球大会」の開催を決めたと発表した。7月18日から8月7日までという日程に加え、会場となる14球場も発表。同県西宮市の甲子園球場は使用しないことも決まった。

 「知事さんからありがたい話で『サポートするよ』と言っていただいたのですが、われわれ高野連としては使えないだろうと理事会で決定しました」と同高野連・福留和年理事長。過去に選手権兵庫大会は毎年数試合、甲子園で開催されていた。さらに2日には兵庫県の井戸敏三知事が、代替大会の甲子園開催を後押しする発言をしていた。

 夏の選手権中止期間の甲子園使用に関しては、阪神・谷本球団本部長が協力姿勢を見せており、日本高野連も何らかの形で球児のために使用する方向。ただ、福留理事長は「知事さんから話はいただいたので議題に挙がりました」とした上で「実際問題、全ての学校ができるわけでもないし、全国の学校も現段階では(使わない)」と他の都道府県も考慮しての決定となった。

 大会は無観客開催だが、当該校の控え部員と3年生部員の保護者の応援は認められる。同高野連・田靡幸夫会長は「ベストではないですが、ベターな形に」と今後も細部を詰めていく。

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