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DeNA【きょうは何の日】2013年 中村が日本通算2000安打達成

 「中日4-9DeNA」(2013年5月5日、ナゴヤドーム)

 DeNAが今季最多となる17安打の猛攻で2連勝。中村紀洋内野手(39)が八回、左中間二塁打を放ち、プロ野球43人目の通算2000安打を達成。「打った瞬間は覚えていないんです。どうやって打ったのか。これが2000本なんだと思う」とコメントを残した。

 フルスイングから放たれた白球は糸を引くように伸びて左中間で弾んだ。次の瞬間、敵味方関係ない、大きな拍手と歓声を浴びた。92年6月18日の初安打から21年目のシーズン。07年、日本シリーズでMVPに輝いた中日時代の本拠地名古屋で決めた。6球団を渡り歩いた苦労人が、快挙を達成した。

 あの時、まだ少年だった。85年4月17日。舞台は阪神甲子園球場。バックネット裏席で、少年は衝撃を覚えた。阪神-巨人の七回裏、目の前で起こった、バックスクリーン3連発。球史に残る瞬間の、4万5千人の目撃者の1人として11歳の中村紀洋がそこにいた。

 「ホームランってすごいなと。歓声がすごい。その前に一瞬シーンとなる。シーンとなったままダイヤモンドを一周する、何とも言えない」。独特の感性で本塁打を語る。大歓声の中に感じる、静寂。中村の原風景だった。

 豪快なフルスイング打法。原点は高校時代につくられた。そして、プロ入り後、水谷ヘッドコーチの下で、基礎を固めた。技術面の師は、落合博満氏。すり切れるほど見た神主打法のビデオ映像は「もう見られないほど」と笑う。

 6年目の97年、落合氏が日本ハム入り。「わざとフォアボールを選んで一塁で聞きに行きました。教えて下さいと」。一塁ベース上が指導の場となった。「タイミングを早く取れ、と言われたんですけど、難しかった」。試行錯誤の末、つくり上げた。01年に46本塁打、132打点。「そのバッティングが基本だと思う」。完成の域に達した。

 支えになったのは浩子夫人と3人の娘。家族を招いて快挙達成し、「子どもの前で打ててよかった」と、こどもの日に最高のプレゼントを贈った。

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