巨人の隠し玉はドラゴンボール!?150キロ右腕・ドラ2太田龍がアピール続ける

 “ドラゴンボール”がチームに希望の光をもたらすか-。巨人のドラフト2位・太田龍投手(21)=JR東日本=が猛アピールを続けている。今年のオープン戦では12球団唯一、新人選手の出場がなかった巨人。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕の時期が不透明な中、右腕は一歩ずつ1軍に近づいている。

 東京ドームのマウンドをイメージしながら…一心不乱に腕を振る姿を想像する。新型コロナウイルスの感染防止対策で報道陣非公開の中、行われたファーム個別練習。ジャイアンツ球場のブルペンで151球を投じた太田は、広報を通じたコメントで投げ込みの意図を明かす。

 「投げるスタミナが課題なので、その中でも持ち味の真っすぐを中心に投げ込みました」。190センチの長身から投げ下ろす150キロ超の直球は、自身の名「龍」からドラゴンボールと形容される。“プロ初先発”した3日のファーム紅白戦では五回途中1失点と力投。即戦力の期待を背負いながら、ようやく頭角を現し始めた。

 昨秋のドラフトで育成を含めた8人が巨人に入団したが、今年のオープン戦では12球団で唯一、新人選手の出場がなかった。球団としては2008年度ドラフト(1位は大田泰示)の入団選手で、翌年のオープン戦出場がなかった09年以来、11年ぶりとなる。

 太田を除く新人の支配下選手5人は全て高卒で、即戦力とは言い難い。1月の新人合同自主トレ中に右肘の炎症で離脱した1位の堀田(青森山田)は、今月に入りトミー・ジョン手術を受けた。

 だからこそ、右腕の台頭に期待が高まる。鹿児島・れいめい時代は都城・山本(オリックス)、福岡大大濠・浜地(阪神)らと共に“九州四天王”として注目された逸材。オープン戦最下位からの日本一奪還へ、ドラゴンがチームの救世主になる可能性は十分だ。

 ◆太田 龍(おおた・りゅう)1998年11月15日生まれ、21歳。鹿児島県出身。190センチ、94キロ。右投げ右打ち。投手。背番号33。今季推定年俸1200万円。れいめいからJR東日本を経て、2019年度ドラフト2位で巨人入団。

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