日本ハム・ドラ1河野 G打線斬った 本拠地デビューで快投4回4K零封 

 「オープン戦、日本ハム3-0巨人」(3日、札幌ドーム)

 上々の本拠地デビューに手応えを感じた。日本ハムのドラフト1位左腕・河野(JFE西日本)が初めて登った札幌ドームのマウンドで躍動。先発で巨人打線に真っ向勝負を展開。4回1安打無失点の好投で、目標とする開幕ローテへまた一歩前進した。

 「こういう結果を出すことができて良かった」。ラストイニングの四回は2四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、モタを144キロ直球で右飛に仕留めて窮地を脱出。「あそこで抑えるのが先発の役目。しっかり抑えられて良かった」と満足げな表情だ。

 2月22日のオープン戦初登板で対戦した相手は、この日と同じ巨人だったが、極度の緊張から力みが出て2回を3安打2失点。直球で攻める本来の投球ができず「強い球を投げられなかった」と唇をかんだ。2度目の登板は雪辱戦。「大胆に攻めていこう」と決意し、しっかり左腕を振ることを心掛けた。

 攻める思いが結果として表れる。内角を果敢に突く投球で奪った三振は4個。習得中のチェンジアップも上々の感触を得ることができた。「今日のような投球を一年間通してできるようにしたい」と意気込む左腕を、栗山監督は「自分らしさは出していたね」と評価。一方で「僕はもっと能力の高い投手と思っています」とも話し、さらなる実力向上も求めていた。

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