巨人 モタ“御礼弾”で開幕スタメン現実味 サンチェス、ビエイラは不安…菅野好投、岡本にも一発

 「オープン戦、巨人3-5ヤクルト」(29日、東京ドーム)

 新型コロナウイルスの感染拡大により無観客で行われた試合。巨人はモタ、岡本に一発が飛び出したが、助っ人2投手が崩れて逆転負けを喫した。

 野手では前日に支配下契約を勝ち取ったモタが「6番・左翼」で出場し、またもアピールに成功。四回、左腕高橋の変化球をすくい上げ、左翼席最前列に運んだ。前日の会見では母国ドミニカの家族からビデオメッセージが届き、号泣。見事な“御礼弾”となり、開幕レギュラーも現実味を帯びてきた。

 主砲の岡本も存在感を示した。六回に右翼席中段まで運ぶオープン戦1号ソロ。さらなる進化を予感させる一発となった。

 投手では開幕投手に内定している巨人・菅野が先発し、5回4安打1失点と好投。五回に塩見の中堅フェンス直撃の三塁打から失点したものの、腕から始動する新フォームで上々の仕上がりを見せた。直球の最速も150キロをマーク。変化球も安定し、無四球で51球にまとめた。

 一方で、菅野との二枚看板での活躍が期待されるサンチェスは3回4安打2失点。青木に2ランを浴びるなど、1回5失点だった前回登板同様に捉えられる場面が目立った。

 また、九回に登板したビエイラも課題を露呈。四球、盗塁を許してピンチを招くと、広岡には右翼線へ適時二塁打。さらに暴投でピンチを広げ、藤井の適時内野安打で2失点。最速159キロを計測した直球で空振りは奪えず、不安をのぞかせた。

 右翼のレギュラー候補であるパーラは、ベンチ入りこそしたものの欠場。守護神のデラロサは登板機会がなかった。4枠の外国人争いにも注目が集まっているが、アピールの続くモタが一気に開幕スタメンを奪う可能性も高まってきた。

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