ヤクルトのドラフト１位・奥川恭伸投手（１８）＝星稜＝が２７日、“縁起物”を手にした。この日はチームで明治神宮に必勝祈願。山田哲と奥川にだけ特別に手渡された奉祝献灯『夢鈴』の短冊には、“日本一の投手”と思いをしたためた。

　ノースローを経て、少しずつ前へと進んだキャンプを振り返り「しっかり力をつけたいと思って、キャンプではトレーニングをしてきました」と満足顔。２９日には戸田球場でプロ入り３度目のブルペン投球を予定しており、３月３日の卒業式後には球数を増やすなど本格的にブルペン投球を開始する方針だ。

　この日、高津監督からかけられた言葉に、表情を引き締めた。指揮官は「口に出して言っちゃったけど、あまり言ってしまうのも（焦らすのも）本人のためにならない」と葛藤していたが、本人は「早く１軍の舞台に立てるように、まずは２軍の試合で結果を出していきたい」。日本一の投手へ－。思いがこもった短冊は寮の自室に飾り、その道を照らしていく。